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このサイトについての簡単な説明 このサイト(「つくろうか、つくろうよ」略して「つくつく」)は、「ワールドシェアリング」という方法論をたよりに複数の作り手が協力して何か作品群を作ってみようじゃないかという試みを繰り広げるにあたっての作業場みたいなところです。 「ワールドシェアリング」というのは、講談社現代新書「キャラクター小説の作り方」(大塚英志著)に紹介されている、マンガや小説やゲームなどのエンタテイメント作品作りにおける方法論のことで、複数の作り手が共通の世界観やキャラクターを共有し、それぞれが共通部分を持ちながら別個の作品を作るというものです。 たとえば「竜の住む無人島にピーター、ポール、マリーの3人が漂着した」という共有世界観・共通キャラがあるとして、作者Aはピーターを主人公にしてマリーとのラブストーリーを描き、作者Bがポールを主人公として竜との交流を描き、作者Cはピーターと恋仲になったあとのマリーを主人公にして無人島からの脱出を描く、もちろんそれぞれに登場するキャラクターは同一で矛盾点を抱えないようにする、とかそういう感じです。 このサイトでは共有される世界観の段階から話し合いで共同して作り、それをベースにして何か作品(多分マンガ)を描きたいなあという目論見が持たれています。 まだはじまって日の浅い試みなので、どういう感じの進行になるかは判りません。ぱっと共有物(お題みたいなもの)が出てぱっとそれに従って作品ができてくるかもしれないですし、共有設定をみんなで考える議論が盛り上がって個々の作品はとりあえず置いておいて共有設定に関する議論が深まっていくかもしれません。 ひとつの議題だけを延々と語り合うことになるかもしれませんですし、複数の議題を同時進行で進めていくかもしれません。 どういう方向の活動にするつもりだとかのレールの上を進んでいるというよりは、勢いと成り行きとに任せて手探りで進んでいます。だから活動内容や活動の仕方がイメージ出来ない・或いは自分のイメージと違ったということもあるかもしれませんが、現段階ではそういう活動の方向性やパターンを探ったり整えたりするということそのものもこの実験の一部になっています。 ご理解とご協力とをお願いします。 (2005/08/01 ISHII Takeru)
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作業にあたってのイイカゲンな雑記その1 ええとここにはこの実験に参加される皆様に向けて活動の補助となるようなもろもろのイイカゲンな雑文を書いておきます。 ワールドシェアリングの試みは、「合作」とはちょっと違います。ひとつの作品をみんなで作るのではなくて、あくまで作品は一人一人がそれぞれ自分の作品を作る。ただしそれぞれの作品には同じものが共有されている、こういうイメージです。 創作のウエートは共有部分よりも自分の作品を作ることのほうに重きを置くつもりでいるのがよいのでしょう。 それぞれの作品は共有舞台共有キャラのみで作らねばならないということは全くありません。 脇役ちょい役に共有キャラが出てきさえすればいいですしもちろん共有キャラなり共有世界観なりの中枢を真正面からフルに扱ってもかまいません。 だから逆に言うと主人公級のキャラとか世界の謎の核心とかは共有設定に含まれなくてもいいのです。 たとえば「空飛ぶクジラのいる町」という共有設定ならそのクジラの生い立ちを描いてもいいですしそのクジラを眺めるのが好きな少女の一生を丹念に描いてもいいですし自殺をしようと高い塔に登った青年が空飛ぶクジラを見てなんか生きる気力が沸いてきたとか言う話でもいいのです。 中心人物や物語の核心は必ずしも共有設定には必要ないということですね。 ガンダムシリーズなんかは最大規模のワールドシェアリングの見本だと思います。ガンダムシリーズの場合は技術や歴史や人物やが膨大な量綿密に設定されていて、その広大な世界観設定の海に島が浮かぶようにして各作品(ファーストやゼータやウイングやシードや)が存在している感じですよね。膨大な設定の形成する枠の中に一つ一つの作品が内包されるという感じ。(図1) ![]() それとはまた別に、それぞれジャンルもテーマもバラバラな作品群があったとしてけれどもそれらにただひとりだけ共通のキャラクターが登場する、というふうな図式でもやはりワールドシェアリングになると思います。 たとえば紀元前に不老不死の身体を手に入れてしまった男がいるとしましょう。彼は地球が滅びるまでこの世界をさまよう。 で、ある作者は彼が不老不死になったいきさつを描く。別の作者は大正時代のある女のコを主人公にしてその娘がその不老不死男に恋をして告白するが振られてしまうという悲恋物を描く。また別の作者は現代アメリカン忍者ハイスクールを舞台とした学園コメディモノを描き不老不死男がそこの用務員さんをやっていてたまにちょい役で出てくる。また別の作者は29世紀に起こる終末戦争を描き、英雄として戦ってきた主人公が恐らく最後に生き残った人間として息絶える瞬間にその不老不死男が現れて主人公の遺言を聞くというラストシーンを描く。という感じ。 この場合だとひとつひとつの作品はそれぞれ全く違うカテゴリに属す作品群となるが、「不老不死男」というキャラが共有されている。これも一種のシェアの手法だと考えることが出来ると思います。 もちろん上の話は例なだけで、共通要素はキャラクターでもアイテムでも場所でも魔法でも何でもいいわけです。 図でいうとこんな感じ。(図2) ![]() ま、要するにこのサイトでやりたいことは各々の作者が自分の作品を描くにあたっての一助となるような共有財産(ネタ源)をみんなで用意してみましょうか、という感じのやつです。 このサイトで作る共通設定は何もひとつでなくてもいいと思います。第一の設定第二の設定と蓄積していければいいのでしょう。 一度出来上がった設定は共有財産として置いておき、その設定を用いた作品は期限を設けずにずっと募集すればいいのでしょう。このサイトはこの実験により作られた作品群を展示する場所としての機能も持つつもりでいます。 作業の流れは、 コンセプトの設定(ジャンルやテーマ・意図・野望・作業の進め方などの設定) ↓ 共有設定作り ↓ 各作者が各自の作品を作る ↓ 作品の展示 ↓ 各作品によってその世界観が膨らむ ↓ さらに作品が作られる(かもしれない) とかこういう感じになるかと思います。ひとの作品に出てきたキャラを借りて自分の作中で使いまわすというのはこの実験においては常套手段になるのではないでしょうか。 ひとつひとつの共有設定ごとに、打ち合わせ上の司会進行や募集したアイデアの取捨選択統合、成果のアップロードなどの役割を担う「指揮者」を決めたいと思います。 基本的にはいいだしっぺが指揮者になる感じだと思います。「共有の戦闘用超能力を考えようよ」ときっかけつくりをしたり「時代劇をやりたいんだけれど時代劇に詳しいひと力を貸してくれない?」と依頼を持ちかけたりした人が指揮者を担う感じですね。 各プロジェクトはそれぞれ掲示板上で独立したスレッドを立てて話を進めていくようになります。 複数のプロジェクトが同時進行をしていてもいいでしょうし、それだと混乱したり面倒臭かったりするのなら一度に進行させるプロジェクトはひとつだけと制限してもいいでしょう。その辺はまだ模索中といったところです。 ま、わたしが恐れているのはこの実験が竜頭蛇尾(或いは蛇頭蛇尾)で企画倒れに終わることなので、「挫折しなさそうな難易度」を最優先にして実験を進めていければと思います。 (2005/08/01 ISHII Takeru)
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